額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻や口元の表情ジワの改善に適しているのが、このボトックス注射。
『A型ボツリヌス菌毒素製剤』は本来、顔面神経痛などに使われている治療薬で、神経信号を遮断し、筋肉の過剰な動きを抑えることにより、表情のクセによる皮膚の“たるみ”をおさえ、シワを緩和します。
またボトックスの働きはシワだけでなく、顔のリフトアップ、小顔、脚やせ、多汗症にも効果的。
動きを抑えたい筋肉の数カ所に少量ずつ注入したボトックスは、効果が表れたあと、体内で徐々に安全に分解されます。
アレルギーなどの副作用もほとんどありません。
ただし、顔の動きに必要な筋肉に誤って注入してしまったことにより、無表情になったり、目や口が動かしにくいといったトラブルが増えています。
当院では、それぞれの筋肉の状態を見極めて注入箇所や濃度を細かく調節し、効果の現れ方や顔全体のバランスを見ながら2〜3回に分けて注入するなど、慎重な治療を徹底しているため、そのような症状を引き起こすリスクもまずありません。

ボトックス注射とは？

ボトックス（A型ボツリヌス菌毒素製剤）は、ボツリヌス菌から作られるたんぱく質の一種で、神経伝達物質であるアセチルコリンの伝達を弱める性質をもちます。ボツリヌス毒素は食中毒の原因にもなるとても強い毒性のものですが、 そこから毒性を取り除いているためボトックスは安全に使用できます。この成分を注射する療法がボトックス注射です。
筋肉を動かす際は、神経から出るアセチルコリンを受けた脳からの刺激が筋肉に伝わりその指令で動きますが、ボトックスを注入することでアセチルコリンの分泌が阻害され、筋肉の働きを鈍らせます。
表情を作っていないときでも消えにくいシワも、製剤の効果で表情筋の動きが抑制されるので、シワが目立たなくなります。
また、繰り返し注射すると持続性が高まり、新しいシワが出来たり、シワが深くなることの予防効果も期待できます。
筋肉に注射をするボトックス注射は、筋肉の走行の熟知など、施術するドクターの技量により結果が左右される治療です。